天神学園のお忍びな面々

「「「かんぱーいっ!」」」

何故か龍鬼が仕切る中、始まったバーベキュー。

飲み物で喉を潤した後。

「「む」」

レオと豆柴が、同時に同じ串に手を伸ばす。

牛肉、豚肉、牛肉、牛肉、鶏肉、羊肉、豚肉、牛肉の順に刺してある、いわばボーナスステージ。

「いやいや豆柴、これは女の子にはよくねぇよ、カロリー高ぇし太っちまうから、俺が食ってやるから、な?」

「いえいえ、レオ様の細まっちょな素敵ぼでぃを、このような悪玉これすてろーるで穢す訳には参りませんです、これは責任持ってこの豆柴めが、はい」

「いやいや」

「いやいやいやいや」

串の両端持って、引っ張り合う見苦しい2人。

素手で持って熱くないのか。

「喧嘩しないの、ジャンジャン焼いてあげるからさあ」

こういう時は世話焼きが本領発揮する美緒と椿、美緒が串に刺したものを椿が手際よく焼くという連係プレイで、面々の腹を満たしていく。