2人とも未成年なので、本物の酒という訳にはいかないが。
美緒達は炬燵に入り、窓の外をしんしんと降りしきる雪を眺めながらの甘酒を愉しむ。
何の音もしない、静寂の中で眺める、一面の雪景色。
「甲斐君の言ってた事、ちょっとわかる気がする…雪景色見ているだけで、何だかいい気分で甘酒が飲めるかも」
ウットリしながら、美緒が呟く。
「春は夜桜、夏は月、秋は紅葉、冬は雪、それで十分酒は美味い…俺の師匠が言っていた言葉です。まだ若輩の俺は、真の意味での酒飲みではありませんがね」
苦笑いする甲斐。
「そっかあ…大人な感じがするねえ、甲斐君は。雪が降ったら雪合戦や雪だるまくらいしか、私は思い浮かばないけど」
同じく苦笑いする美緒。
「こういうのを『粋』っていうんですよ、美緒様」
甲斐が、甘酒をグイと飲み干しながら言った。
美緒達は炬燵に入り、窓の外をしんしんと降りしきる雪を眺めながらの甘酒を愉しむ。
何の音もしない、静寂の中で眺める、一面の雪景色。
「甲斐君の言ってた事、ちょっとわかる気がする…雪景色見ているだけで、何だかいい気分で甘酒が飲めるかも」
ウットリしながら、美緒が呟く。
「春は夜桜、夏は月、秋は紅葉、冬は雪、それで十分酒は美味い…俺の師匠が言っていた言葉です。まだ若輩の俺は、真の意味での酒飲みではありませんがね」
苦笑いする甲斐。
「そっかあ…大人な感じがするねえ、甲斐君は。雪が降ったら雪合戦や雪だるまくらいしか、私は思い浮かばないけど」
同じく苦笑いする美緒。
「こういうのを『粋』っていうんですよ、美緒様」
甲斐が、甘酒をグイと飲み干しながら言った。


