天神学園のお忍びな面々

豆柴の愚痴を聞いていたエレナ。

「ははぁん…」

何かを悟ったように、キュピーンと瞳を光らせる。

「豆柴とやらっ、それは貴女が男子生徒と話している時ではないですかっ?」

「は?はぁ、そうだったかもしれないです」

「共に遊びに行こうと誘われたりはしなかったですかっ?」

「は?はぁ、そうだったかもしれないです」

「じっちゃんの謎はいつも1つっ!」

決め台詞を混ぜこぜにして、エレナが立ち上がる。

「な、何が1つなのです?」

この人変なテンションだな。

そんな事を思いながら、豆柴は座ったままエレナを見上げた。