天神学園のお忍びな面々

なのに学園では。

「好き勝手に他の生徒と話すな。貴様は夕城流の虜囚だ。何度同じ事を言わせる」

そう言って、牡丹は目くじらを立てる。

美緒やディアと話している時は、まだあれでも叱られない方なのだ。

「本当に煩いのです、牡丹という男はっ。無愛想だしすぐ睨むしっ!」

休憩時間。

屋上で日差しを浴びながら、紙パックのカフェオレをストローでぢゅるるるる、と飲み干す。

エレナに奢ってもらったものだ。

何処の世界でも、奢りの飲食物は美味い。