天神学園のお忍びな面々

しかし、である。

(座敷牢…ですか?)

豆柴、大いに疑問に思う。

放課後、夕城三人衆の監視(という名の和気藹々とした下校)を受けながら夕城邸に戻って来た豆柴。

彼女は早速。

「豆ちん」

奥方・紫陽花に廊下で呼び止められる。

「今日はご近所さんから、旬の筍を貰ったんだよ!豆ちん筍は好き?」

「大好きです!大好物なのです!」

豆柴のわんこ耳がピコッと立つ(イメージ映像です)

「そっかあ、良かったあ。なら今夜は筍料理だねっ。筍ご飯に若竹煮かなあ。材料買いに行くの手伝ってくれる?」

「はいです!」

てな訳で、普通に買い出しの為に外出する豆柴。

荷物持ちの為に牡丹まで同伴だ。

楽しいお買い物タイム。

そこに、虜囚としての扱いは微塵もない。