が。

「何を寝惚けた事を抜かしている」

そんな豆柴の発言に、異を唱える者が1人。

仏頂面、常に携えるは愛刀・柊。

夕城三人衆が1人、牡丹である。

「何度言えば分かる。貴様は夕城流の虜囚だ。色彩銘刀強奪未遂の罪は、水に流された訳ではないぞ」

「そ、それは…」

「連休とて、貴様は無罪放免等されぬ。夕城邸の座敷牢で過ごしてもらう」

冷たく言い放ち、さっさと踵を返す牡丹。

「牡丹、酷い」

プクッと頬を膨らませるディア。

「虐められてるの?リューク君に相談してあげよっか?」

豆柴を気遣う美緒。