天神学園のお忍びな面々

バシッッッッ!と。

バンデージを固く巻き付けた手によって受け止められた。

思わず目を見開く団長。

立っていたのは、白い道着姿に黒帯、裸足の武骨な男だった。

「…俺の後輩だ。大目に見てやってくれないか、団長殿」

「………………先輩」

白雪が、キョトンとした顔で龍鬼を見る。

その途端だった。

「「「押忍っっっっっっっ!」」」

その場にいた応援団全員が、ドスの利いた声を上げた。

両手を後ろに組み、肩幅に足を開き、斜め45度に頭を下げる。

ヤクザの組長さんがやって来たような好待遇だ。

それは、団長さんも例外ではなく。