天神学園のお忍びな面々

ここまでバンカラな雰囲気の人々を見るのは初めてなのか。

白雪はポケーッと、その練習風景を見入る。

と。

「何かぁ!貴様ぁ!」

白雪の視線に気づいた応援団の1人が、彼女に歩み寄ってきた。

一際大柄な男性。

応援団長のようだ。

「貴様ぁ!何を見ているぅっ!」

「……」

「何を見ているかと訊いているぅっ!」

「……」

「返事をせんかぁっ!」

「……」

「見ない顔だな貴様ぁ!何処から来たぁっ?」

「……」

「部外者かぁっ?何処の者かぁっ!」

「……………はい」

「今返事か貴様ぁッ!」

話が噛み合っていない。