「「最初はグッ!じゃんけん…」」

2人は、拳を繰り出す!

「「ポン!」」

威勢良い声と共に出したはいいが、チョキで敗北を喫するのは甲斐。

まぁ、元々自分が買い出しに行くつもりだったが。

「じゃあ」

美緒が金を渡した。

「お願いね。甘酒だからね?」

「御意に」

嫌な顔ひとつせず、甲斐が部屋を出て行く。

「美緒様、他に欲しいものがあれば」

「…んー、それじゃあ…何か甘いお菓子とか。ケーキとかチョコとか」

甲斐に促され、美緒も注文する。

「けーき?ちょこ?舶来の菓子ですか?分かれば買って来ます」

片手を上げて、甲斐は出掛けた。