放課後という事もあって、同じく授業を終えたリュークがディア達の教室に迎えに来た。

天スポの記者達に囲まれている姿を見とめ、即座に助けに入ろうとするが。

(駄目)

ディアは視線でリュークを制する。

記者達は、しつこくディア達の撮影を続けている。

最早モラルに反する行為なのは、誰の目から見ても明らか。

彼は、身につけた龍娘流で記者達を追い払おうとするだろう。

それは避けたい。

ディアの方が、リュークへの依頼主なのだ。

ディアが望まない限り、リュークの介入は認められない。

どんなにディアが困っていたとしても。

しかし。