天神学園のお忍びな面々

「あ、それから…」

美緒が苦笑いする。

「私、お姫様じゃないからね、豆柴ちゃん。将軍家御子息は、こっちの…」

「…どうやら俺の方らしい。名も、リュークというらしい。俺も知らなかった事だがな」

美緒に促され、渋々真実を語るリューク。

「や、やはり…ですか…」

驚愕やら愕然やら。

ワナワナ震える豆柴。

天神地区に来てから、衝撃の連続だ。

「まぁ、だからと言って畏まる必要もない。俺は変わらずお前の兄貴分だ。こちらでも頼るといい」

「あ…有り難うですぅっ!」

リュークに感涙のハグをしようとして。

「おっと、ちょいと待った」

蘭丸にぶら下げられたままの豆柴は、宙を泳いだ。