天神学園のお忍びな面々

「ふぅむ」

蘭丸が、八重歯をチラリと見る。

「金属内部の空隙の潰し具合、結晶の微細化具合、結晶の方向の整え方が、ちと甘ぇのかもな」

「へ?」

キョトンとする豆柴。

「要するにヒノモトの刀工の修行不足ってぇ事だ。何人か俺んちによこしな?俺が話(ナシ)つけて、仕込んでやるよう頼んでやるよ」

「そ、そんな簡単に技術を与えていいのですっ?」

「まぁ色彩銘刀ほどの刀に昇華させる秘伝は教えられねぇだろうけどな」

いともあっさり、豆柴の任務達成。

蘭丸の家が刀鍛冶だった事が幸いした。

「だったら、私やリューク君から将軍様にお願いしてみてあげるよ、豆柴ちゃん」

美緒が微笑む。

「こ、このような番犬きっての未熟者の為に、美緒姫様まで骨を折って下さるとは…です…」

仔犬よろしく、クゥン…とか鳴き声を上げる豆柴。