美緒は3本の指を立てた。
「ひとつ、ディアとリューク君が付き合う」
「……」
「ふたつ、リューク君はディアともエレナさんとも付き合わない」
「……」
「みっつ、エレナさんにリューク君を譲る」
「……」
「ディアの頭の中で、3人とも笑顔でいたのはどれ?」
「……」
難しい表情をするディア。
ディアにとっては悩む選択肢かもしれない。
しかし答えは簡単だ。
エレナは何を望んで身を引いたのか。
彼女が身を引くという行為を、一番無駄なものにしないのはどれなのか。
「ゆっくり、考えてみるといいよ」
美緒は、優しく微笑んだ。
「ひとつ、ディアとリューク君が付き合う」
「……」
「ふたつ、リューク君はディアともエレナさんとも付き合わない」
「……」
「みっつ、エレナさんにリューク君を譲る」
「……」
「ディアの頭の中で、3人とも笑顔でいたのはどれ?」
「……」
難しい表情をするディア。
ディアにとっては悩む選択肢かもしれない。
しかし答えは簡単だ。
エレナは何を望んで身を引いたのか。
彼女が身を引くという行為を、一番無駄なものにしないのはどれなのか。
「ゆっくり、考えてみるといいよ」
美緒は、優しく微笑んだ。


