「リューク」

腹出し爆睡部。

稽古の最中、リカがリュークを呼んだ。

「お前、やる気がないのならば帰れ」

「え…」

顔を上げるリューク。

「そのような事はありません老師。引き続きご指導を…」

「腑抜けた顔で何を言っている」

龍鬼もリカと同意見だった。

「今のお前など、容易く血を啜り、引き裂いて魂すら引き摺り出せる。共に龍娘流を切磋琢磨する男ではない」

柔道場の扉を指差す龍鬼。

「……」

リカに一礼し、リュークはその場を後にする。