天神学園のお忍びな面々

両手で美緒の喉元辺りに触れ、扁桃腺の腫れがないか確認。

続いて聴診器を付け、美緒の胸に当ててみる。

呼吸音や心音を確認。

呼吸音を確認しているのだ。

決して別の意味で聴診器を当てている訳ではないから、ええ、もう。

極力視線を向けないようにはしているが。

「……」

目の前にいる以上、嫌でも視界には入ってしまう。

(美緒様は…お胸が大きくていらっしゃる…)

そう考えると、顔がますます赤くなる。

「も、もういいかな、甲斐君…恥ずかしいよ…」

モジモジと、落ち着かない美緒。