「オメェは誰の為に剣客やってんだ?」

「無論自身の為!」

ギリギリまで引き付けた柊で、目にもとまらぬ速さで男の懐に飛び込み、瞬速の剣撃を放つ!

奥義・瑠璃鶲(るりびたき)!

しかし。

「テメェの為だってんなら」

まさに神速。

男は瑠璃鶲すら回避する。

あえなく不発に終わった瑠璃鶲。

柊は墓石に食い込み、引き抜けなくなる。

力任せに引き抜こうとする牡丹。

その背後から伝わってくる、身震いするほどの殺気…!

「もっと一端にツッパってみやがれ!」