「ま、次はこの俺が再現するけどな。俺とこのイクリプスが!」

謙虚さの欠片もなく、そんな事を言うレオ。

ディアはそんな兄にやれやれと溜息をつく。

彼の名…レオノティスの花言葉は『雄大』。

少々違うかもしれないが、欠片もない彼の謙虚さは、その雄大さを感じさせなくもない。

「俺が父上のメメント・モリを再現して!最強のグリフィノーと呼ばれたシオン様を超えて!その暁にはっ!」

「暁には?」

美緒が、レオの顔を覗き込む。

「っ…」

その、暁には…。

グリフィノー家に、嫁に来て欲しいな…とか。