「ぐぬぅ…膨らみかけから見てるたぁ羨ましい…」

血の涙を流す蘭丸。

「そこまでの事?」

「ただの脂肪だろうが」

それを冷ややかに見つめる椿と牡丹。

「更に!俺はこの天神に来てからいい文化を知った!」

レオは、さも天神モールで買ってきましたと言わんばかりの小さな包みを美緒に差し出す。

「奥義!『勝手にホワイトデー』!バレンタインにチョコ貰ってなくても、ホワイトデーにお返ししていいんだ!」

「ぬおあっ!その手があったかっ!」

頭を抱えて悶絶する蘭丸。

「あ、有り難うレオ…」

受け取ろうとする美緒。

「させるかあっ!」

夜桜を抜いて阻止しようとする蘭丸を、レオはイクリプスで応戦する。

朝から響き渡る剣戟。

それを知らん顔で通過する生徒達。

これが天神クオリティ。