明日こそリカの打倒を誓い合い、リュークと別れる。

…まぁ、明日も地べたを這いずる事になろうがな。

裸足で校庭を横切り、校門を潜ろうとした龍鬼は。

「……」

校門に、小さな少女が立っている事に気付く。

「白雪。監視ご苦労だな」

龍鬼は言う。

「リカ教諭との組み手で、だいぶ魔力も発散した。自分で言うのも何だが、一時期ほどの危険性はなくなったと思うが」

「……」

「まぁ、それは俺が決める事ではないか。稽古とはいえ戦いから距離を置く事がない以上、俺が危険な存在なのは変わらんだろうからな」