天神学園のお忍びな面々

更に続ける。

「蘭丸、貴様が先日刃を交えたレオノティスとかいう小僧…あいつはグリフィノーだ。これまた知らぬ者はいないだろう。夕城 瑠璃と終ぞ決着がつく事なくタイマントーナメントで同時優勝を果たし、シオン一味の折には頭目を張り、レオノティスとリュークの父親達はグリフィノー兄弟として天神学園で名を馳せた。これまた天神を語る上で外せない一族だ」

牡丹は、俯く。

「そんな連中が、またこの天神に集い始めた今…」

ワナワナと震える。

「呑気にチマチマ小技を教えるのが夕城流かっっっっっ!貴様ら指南役どもは、本気で最強の夕城宗主を決めるつもりがあるのかっ!それでよく偉そうに指南役などとのたまう!恥を知れっっっっ!」