「なかなか事態が呑み込めなかったとはいえ、長らく美緒様のお傍を離れ、申し訳ありませんでした」

「いえっ、そんなっ、私も任務とはいえ、リューク様を謀るような真似をして、申し訳ありませんでしたっ」

ふかぶか~、と。

お互いに頭を下げ合うリュークと美緒。

最早どちらが主だか、分かったものではない。

そんな2人を見ながら。

「はいはーい、ていあーん」

ディアが挙手する。

「ん、言ってみディア」

指差すレオ。

「もうこの際、どっちが将軍様の子供とか、どっちが守る立場とか、そういうの気にするの止めればいいと思うのですが」