「きゃ~、助けてぇ~」

そんな事を言いながら、無人の教室へと逃げ込むリカ。

ピシャンと引き戸を締めたリカを追い、龍鬼が扉を開けようとした途端。

「ぐうっ!」

引き戸を突き破って、無数の蹴りが龍鬼を吹き飛ばす!

龍娘も得意とした無影脚だ。

「…白昼堂々、校内で私に挑むとはいい度胸だな」

教室から出てきたのは、髪を解き、白衣と眼鏡を取り去ったリカ。

「まぁいい、私は一向に構わん。朝の続き、ここで稽古をつけてやろう。但し体力が回復していないなどという言い訳は聞かんぞ」

「望む所」

龍鬼の体から立ち昇る、黒いオーラ。

そのオーラを纏い、彼は次々と攻撃を繰り出す!