「な、何するんですか~あ、龍鬼君~」

あくまでチャイナビューティとは別の存在とシラを切るリカ。

それに対し。

「老師、夜明けの続き、今ここで御相手願いたい」

龍鬼は拳を握り締め、臨戦態勢。

いや、それは困る。

今ここで始めたら、私がチャイナビューティだってバレてしまうし!

唸りを上げて襲いかかる回し蹴り、正拳突きを。

「ひゃあ~っ」

リカはドタバタジタバタと、無様に躱す。

が、無様なように見えて、龍鬼の攻撃が掠めもしていないのは達人の匂いをそこはかとなくさせている。