天神学園のお忍びな面々

そして、現在に至る。

リュークも龍鬼も、ウンザリするほど小柄なリカに畳に転がされ、とうとう夜明けを迎えていた。

「何だ、不満か?」

リュークが自身の出生を認められない事が己の弱さ。

そう指摘し、リカは真っ直ぐに見据える。

「最早お前は勅使河原家の番犬ではない。勅使河原の人間そのものなのだ。何時まで餌をもらって飼い慣らされる飼い犬根性でいる?己の意思で、己の為に戦う事がそんなに怖いか?」

「くそぉおぉおおぉおっ!」

身を振り、フェイントを織り交ぜつつリカに迫るリューク。

跳躍、と見せかけて身を沈め。

「はぁっ!」

跳躍しながらのアッパー!

軽く仰け反るだけで回避するリカ。

しかし、リュークのアッパーはここからが本命。

着地してから、更に懐に…。

「甘い」

下から声がした。

見ればリカは、リュークよりも更に身を低くして、脇腹に上手く潜り込みながら廻し肘打ちを放つ!

撃統頂肘(げきとうちょうちゅう)。

小柄なリカの懐から、リュークが弾き飛ばされた!