さて、人知れず深夜に新生腹出し爆睡部が始動し始めた。

…夜明け。

「う…く…」

「ぐお…」

柔道場に、リュークと龍鬼の2人が大の字になっている。

それを見守るリカ。

「もう終いか?3つの血が交わる一族とヒノモトの将軍家というのは、存外に軟弱なのだな」

「っ…」

その言葉を聞いて、最初にリュークが立ち上がる。

「俺個人にならともかく…勅使河原将軍家を悪く言う事は、老師でも許せません…」

「ほう?」

腕組みしたまま、リカは薄く笑った。

「まるで他人事の言い草だな。勅使河原将軍家は、お前の家族でもあるのだろう?」

薄笑みから一転、リカの表情が引き締まる。

「いまだに自身を勅使河原の一族と認められない、それはお前の弱さだ、リューク」