天神学園のお忍びな面々

甲斐はドアを開けて入るなり。

「それでは俺は天井裏に…」

器用に部屋の天井裏へと上がっていく。

「ちょ!ちょっと!何やってるの!」

美緒が慌てる。

「甲斐君の部屋は私の部屋の隣!」

「何とっ?」

甲斐が驚いたように天井裏から顔を覗かせた。

「美緒様を1人部屋で眠らせるなど不用心な!同室していなければ、不意の奇襲の際にお守りする事が出来ません!」

「だからって!私は女の子よっ?男の子とひとつ屋根の下で暮らすなんてできないって!」

「俺の事は、木偶人形程度に思ってくれて結構です」

「どう見たってナマモノだから!」