イクリプスを両手で握り締め、構えるレオ。

体躯は蘭丸より明らかに小さいというのに、得物の大きさは蘭丸の夜桜とほぼ同等だ。

「随分と分不相応なもの持ってんじゃねぇか小僧」

「イクリプスは、俺が旅先で苦労して手に入れた相棒だ。イクリプスも、俺を所有者として認めてくれてんだ。分不相応なんかじゃねぇ」

「ほう?」

夜桜を大きな構えで握り締める蘭丸。

「だとしても、オパーイちゃんは小僧には分不相応だ。あんないい乳のいい女、てめぇにゃ勿体ねぇ」

「ふざけんな!」

レオは走り出る!

「美緒は俺が小さい頃からの従姉妹なんだ!お前なんかよりずっと昔から、美緒の事は何でも知ってるんだ!」

振り下ろしたイクリプスが。

「お前なんかに美緒を語られてたまるかっ!」

炎を噴き上げた!