天神学園指定の制服を着用した女子生徒。

天神学園は服装自由であり、私服は勿論、中には改造制服、甲冑やほぼ全裸同然など、服ですらない者もいる。

そんな中で、わざわざ制服を着用しているというのは、この生徒が優等生である証明でもあった。

「紹介するわ…彼女が勅使河原 美緒…この春から天神学園高等部1年で、我が校の生徒会長を務めてもらっているの…」

「て、勅使河原です…その…お呼びでしょうか…」

いきなり拳骨とか打たれて、少しちびったかもしれない美緒がオズオズと言う。

「勅使河原」

ヴラドが顎をしゃくった。

「そこに立っている有象無象は、貴様の故郷ヒノモトからやって来た番犬だ。何でも貴様の護衛として送り込まれたらしい。ご苦労な事だ」