天神学園のお忍びな面々

寄って集って、美緒の乳を捕まえて、あーでもないこーでもないと議論を重ねる一行。

どーするどーなる、天神の未来と美緒の乳、みたいな。

グダグダ会議のノリを思い出す。

「もうっ!」

業を煮やしたのか、美緒が声を上げた。

少々からかいが過ぎたか。

美緒は、タッ、と走り出し、交差点に迂闊に踏み込んで。

「!!」

けたたましいクラクションの音でハッとする。

信号のない交差点。

一時停止を無視した車が、進入してくる。

美緒は反応できない。