天神学園のお忍びな面々

「何センチでもよかろう。ただの脂肪ではないか」

ようやく喋ったと思ったら、乙女の聖域を脂肪呼ばわりの牡丹。

「母上で乳は見慣れてるからな。あってもなくても関係ないというのが俺の見解だ」

見慣れてる事の方が問題ではなかろうか。

流石はハレンチ族、紫陽花の息子。

「そんな身も蓋もない…その言い方も美緒ちゃんに失礼だよ」

「ならば椿は、美緒のような乳がいいという事か」

「えっ…?」

牡丹に問い掛けられ、更には美緒と視線が合い、思わず赤面して目を逸らす椿。

良いですな、初々しいですな。

思春期の少年はこうでないと。

蘭丸や牡丹は、ヨゴレにも程がある。