授業シーンといっても、天神学園など所詮はこんなものだ。

生徒達の学力低下が心配される昨今である。

「困ったものだ、エレナの奴も」

問題児・牡丹が一端にエレナの事を問題児扱いする。

「ああ見えても、エレナさんは僕らの指南役だからね。普段の生活態度まで心配してくれてるのさ」

椿が席を立つ。

午前中の授業も終わり、これから昼休みだ。

「おっといけねえ、昼飯確保しなきゃな」

蘭丸もつられて席を立つ。

「学園には購買というものがあり、そこで食事を購入できると美緒様から聞いた。また食堂も存在するらしい」

甲斐が夕城三人衆に説明する。

「…………何でしたら……案内しましょうか……?」

白雪が親切に、甲斐や三人衆に声をかける。