突如として開く教室の引き戸!

飛び込んでくる影!

同時に。

「チェエェエェェエェエストォオォォオォオォッ!」

銘刀・菩薩の白刃が、机に伏せた蘭丸の後頭部目掛けて振り下ろされる!

咄嗟に飛び退いて回避する蘭丸。

刃は見事、蘭丸の机を両断し。

「…なのですわっ」

菩薩の持ち主、エレナは顔を上げる。

キリッ、とか。

「キリッ、じゃねぇしっっっっ!」

蘭丸さん激おこ。

「何しやがんだ大正浪漫!」

「それより」

この騒動の最中にあって、牡丹は冷静さを保つ。

「エレナ、酒はないか」

お前はアル中か。