「ちょっと、甲斐君それでいいのっ?」

制服に袖を通した美緒は、赤い袖無し道着の甲斐の姿に驚く。

「ちゃんと学園の方に手配して、制服も準備してあげてるのに」

「いえ、動きやすい道着の方が、有事には妨げになりませんから」

「先輩みたいな事言うのね…」

とはいえ…先輩もそうだが…袖無し道着に裸足とか。

寒くはないのだろうか。

「まぁいいわ…甲斐君は私の一学年上だから、高等部1年のクラスね。今学期からは、甲斐君含めて1年に4人、2年に1人の転校生がいるの。相変わらず転校生多い学校ね」

という事は、美緒は中等部3年という事になる。

中等部で天神学園全体の生徒会長とか、すげぇなオマイ。

龍乃以来じゃね?