『最近調子悪い?』

「悪いです。人間関係って、上手くいきませんね…」

『笹山先生から色々話は聞いてるけど、まだ顧問の先生とお話しできていないんだって?』

「はい…私からも軽くは話しましたし、笹山先生からもお話ししてもらったんですけど、ちゃんとした形ではお話しできていないです。」

『そっか…笹山さんの所属してる部活は忙しそうだからね…養護の私からしてみれば、他の子も心配だよ。』

「他の子も上手くいってなかったりするみたいですからね…私は自分のことでいっぱいいっぱいですけど…」

『笹山さんはそれでいいよ。まずは自分のことを考えな?』

「そうですよね。わかりました。さすがに今は無理ですね。」

『そう思うよ。今は自分のことを1番に、ね?』

「はい。そうします。」

キーンコーンカーンコーン…

『チャイム鳴ったけど、戻れそう?』

「ごめんなさい。無理です…帰りたい…」

『わかった。笹山先生が次の授業空いてるか確認してくるから待ってて。』

「お願いします。」