5月9日午後5時21分。 時計の針が時刻を伝える。 その途端それを待っていたかのようにモニターが鳴った。 葵の灯火が消えてしまったんだ。 俺が一番恐れていたこと。 時間が時が止まって欲しいと思ったことは初めてだった。 だって時間が止まれば葵は死なない。