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蓮へ




蓮。


ありがとう。


私は蓮がいたから今まで生きてこれた。


でもそろそろお別れの時間。


あなたは余命3ヶ月と言われたことがありますか?


そして夢を叶えて頑張っていたのに諦めないといけないことはたくさんある。


今もこの世界で誰かが命が誕生し誰かの命が失われる。


でも私は後悔していない。


だってこの世界に誕生できたことが唯一の喜びだから。


誕生できたから彩られた世界を見ることができた。


みんな違っていいんだよ。


誰も劣ってなんかいない。


私はみんなが大好きでした。


心残りは、蓮を置いて逝ってしまうこと。


そして絢と瞬が20歳になったとき、 抱きしめてお祝いしてあげられないこと。


病気が分かった時からみんなよりも早くに死が待っていることは分かっていたけどやっぱり悔しいな。


大切な人を失うことがどれだけ辛くて、残酷かも知っている。


今だからわかるよ。


大好きで大切な人にはいつでも笑っていてほしいから。


世界で一番幸せになってほしいから。


だけどもうお別れの時間。


今までありがとう。


大好きでした。


《I sincerely wish for your happiness》

あなたの幸せを心から願っています。



蓮。


ありがとう。


来世では、元気な身体(姿)で蓮に逢いたいです。


蓮の幸せが私の幸せ。


何かあれば空を見上げて。


雨が降っていれば私が泣いてると思って。


晴れていれば笑っていると思って。


雷が鳴っていれば怒っていると思って。


私はずっとあなたのそばにいるよ。


泣いてもいい でも下ばかり向いてないで私に笑顔を見せて。


これで蓮は患者さんの家族の気持ちがわかるようになったね。


蓮はみんなの憧れだよ。


悔しいけど絢と瞬のことよろしくね。


私を妬かすぐらい愛してあげて。


14歳。


中学2年生で母親を亡くすなんて残酷すぎるから。


でも現実を見て。


私はもうこの世にはいない。


もう私が蓮や我が子を抱きしめることはできない。


でも世界で一番愛している。


それは誰にも負けない。


私を愛してくれてありがとう。


私に愛を教えてくれてありがとう。


ずっとずーっと見守っているからね。

葵より


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