みんなの心の中で…

「葵何しているんだ?
部屋に戻らないと」






「蓮、今日で一年目だね。
たった8年という長くて短い晴ちゃんの灯火が消えたのは…」






「救いたくても、救えない命がある。
それが現実だからな…」







そんな話をしている葵ちゃんの瞳から綺麗な雫が落ちた。






「葵、戻るよ」





「うん。
潤くんまたね」






「うん」






「君も早く戻りなさい」






「はい」