さすれば恋となる


バスを乗り換えて向かう先には何があるのか……

ドキドキ、ウキウキ、緋衣呂君着いていく事40分あまり。



う、わ……



「 俺の家 」



目の前には池沢と言う名の立派な表札。

緋衣呂君はどうやらセレブらしい。

広い敷地の中に三階建ての立派なお家。



「 来たいって言ってたから 」



緋衣呂君は私のために連れて来てくれた。

そして着いていくと、今日は誰もいないからと言った。

緊張しながらも、違う意味での緊張があった。



誰もいないって事は… 二人!!



通された緋衣呂君の部屋。

初めての男の子の部屋。

初めての彼氏の部屋。

叔父さんとは違う部屋。


緋衣呂君の部屋だ……

どうしよう、緊張するよ~



「 詩乃 」

「 はいっ!」