次の日の朝

私達は最後の一人のメンバーを誰にするか

街の中を歩きながら考えていた

「結構色んな人見て回ったが炎能力者とか電気能力者が圧倒的に多いな」

竜がそう呟く

「そうね……」

元気が無さそうに私が返事を返すと

心配そうに椿は言う

「どうしたの?アスカちゃん…具合でも悪い?」

「ううん…違う…ただね昨日変な声が聞こえたの……気のせいだとは思ったんだけど……」

「思っていたんだけど?」

『助けて!誰か気づいて!!』

まただ………

「まだ聞こえる……」

「……不思議ね……時夫君どう思う?」

話は時夫へと振られる

「え?んーと……テレパシーとか?誰かが送ってるとか………」

「テレパシーね……でもテレパシーってその人が誰かを正確に分からないと使えないんじゃなかったかしら?」

「あ!そうだった!!………じゃあ……〝心を読んだ〟とか……」

「?……それも分からないと使えないんじゃ……」

「いやそうでも無いぜ…まだ慣れてない人はコントロール出来ないからそうなんの」

「なっなるほど?」

私は首を傾げる