「昨日の子確か団長さんだよね!何なの!私一応こうでもブルーツなんですけどぉぉ!!」
庭のベンチに腰を掛けて私は叫ぶ
ペットのホワイトタイガーのシルクも驚いたような表情で私の方を見つめる
「それにー!」
スマートフォンを出して三ギルフスを検索する
そこには
『私達三ギルフスは人類を苦しめるモンスターを倒す為に日々活動をしています!ただいまメンバー募集で旅してまわっています!一般人でもモンスターを倒したいと言う心があれば見かけたら是非入って下さい!!』
「書いてあるじゃん!一般人でも良いとか書いてあるし!こっちはブルーツでモンスター倒したいのに!……」
ベンチに横たわる
「そりゃあ……まだまだ弱いしレベルだって1だけど……」
そこに誰かが向かって来る
私はすぐに起き上がりそちらを向くと
昨日の三ギルフスの仲間の1人が立っていた
(黒髪1つ結びで金色の目………確か山上紀戸だっけ?……)
「えっと……昨日はすまなかった!」
急に頭を深々と下げる
「え!なっ何!?」
頭を少しだけあげて彼は言う
「だってお姫様に酷い言い方したし……」
(あ……気にしててくれてたんだ……)
「いっ良いよ!………私だって無理矢理だったし……無理だと分かってて言ったから………」
「けどな!俺ともう一人変な髪型の奴いただろ?時夫って言うんだが俺達は賛成だぞ!」
その言葉に驚いてすぐ彼の方を向く
「ほっ本当に!?」
「あぁ!だから何とか説得して見せる!……………って名前言ってなかったなお姫様俺は山上紀戸だ」
表情を明るくして私は
「ありがと!…えっとお姫様だなんて言わないで普通に呼び捨てとかで良いから…紀戸!」
「分かった………じゃあフローラ……待っててくれ!」