撫でてから先生は私に手を振りこの場から立ち去る

「………………さてとアスカ!ひっ一人だって大丈夫よ……」

私が何でこんなにも緊張しているか…

それは異常な程私が話し慣れていないからだ

両親を亡くしてから私は一度祖母の方へ行ったが

家庭の都合により保護センターに預けられてしまって

今までここで過ごして来たのだが

今の所友達は0人1回も話した事が無い!

心臓の音が自分でも分かるほど心拍数が高鳴る

私は深呼吸をしてからガッツポーズを取り

「よし!!行くぞ!!」

そっとドアを開ける

「えっと……しっ失礼しま~す……」

恐る恐る中に入る

中には黒髪の少年がいた

髪型は可笑しな事にワックスをつけたのか真っ直ぐ立っている

(はっ反応し辛い子ね!!………)

少年は私の方を見る

「…………お前誰?」