俺がこの場を離れて行こうとすると
アスカは俺の手首を掴む
「何で?…子集王機関で何かあったの?」
俺は言うのをためらったが仕方がなく言う
「あのさ……覚えてるか?俺が紀戸の死刑を止めようとした時にいたあの女の子」
ハッと思い出したかのような顔をアスカはすると
「あの子ね…その子がどうかしたの?」
「……………闇族化した……」
「!!闇族!?」
そう闇族…闇族と言うのはモンスターになる段階の
1つ手前の状態の事を言い
悲しみ、怒り、苦しみなどの
罪悪感を80%以上持つとなると言われている
「だから俺は今すぐ戻らなきゃならない!!……」
拳を握りしめる
するとアスカは言う
「一人でかかえこまないで……私達もついていくわ!だって……仲間でしょ?」
俺はアスカを見る
彼女は一般人だし時夫だって能力者じゃない
それと反対に闇族はモンスターと同類
命を落とす危険性だって………
だが迷いは無くアスカは真剣に俺の目を見る
きっとそんな事くらい分かっているのだろう
「分かった……じゃあ時夫と紀戸も呼んで今すぐ行くぞ!!」
アスカの表情は緩み明るくなって
「えぇ!!」