「竜ー!!!」

私達は叫ぶ

もう始まってるかも知れない…

早く!早く!!早く!!!



その時竜らしき声が聞こえた

「!!竜?」

聞こえた方へと全力で走る

竜だ!だが竜は見知らぬ少女と一緒にいる

「あんた!一体何していたのよ」

私がそう言うと竜はケロッとした顔で

「ごめんごめん…実はさ俺今日デートで…」

「何がデートよ!!今紀戸君が死刑にされようとしてるのよ!?なのにあんたはデート?ふざけないで!!」

隣にいる少女は戸惑って私に聞く

「紀戸君が死刑って……それ本当なんですか?」

時夫が私が落ち着くよう言ったあと

「本当だ…早く行かないと行けない!けど俺らじゃ護衛軍相手にかなうはずが無いし頼む!!」

それを聞いた少女は竜の方を見る

「悪かったよ……護衛軍がなんたらか知らないが紀戸がいまヤバイなら行かないといけないな!」

ともかく竜が来てくれるとの事だから

私達は急いで向かう事にした

「椿!ちょっとの間待っててくれ!!」

少女は微笑む

「うん…」