「古臭いな」

時夫がそんな事を言うと私は時夫の後頭部をただく

「ちょっと失礼でしょ!!」

私達がそんなくだらない事でもめていると

一人の少年が話しかけて来た

「だよな~ここ超古臭いよな~」

私はとっさに少年の方を振り向く

時夫はと言うと馴れ馴れしく少年の肩を組み

「うんうん同感!!」

とかアホな事を抜かしている

ここには真面目な人私しかいないのか?

そんな事を思っていると

誰かが外に出て来る…着物を着た女性だ

「竜!!こんな所にいたのね!!さっさと教室に戻りなさい!!また家族を悲しませたいの?」

「竜?……」

私は少年の方を見て

(この子の名前?……よね…)

だが多分先生だと思われる女性に対して少年は大声で言う

「嫌だな!!てかお前らが勝手にしてるだけだろ!!」