トールの後を着いて来てしばらく経つと

トールは立ち止まる

「それで何なん?」

俺が問うとトールはこちらの方を向く

「ネイロ・マロックについてだよ僕も詳しくは知らないけどね」

トールが言うと火矢問は真剣な顔をして

「その人がレオを狙ってるんだよな…それでさっきの人と…」

トールは頷き

「そう…あまり僕にかかわらないよう塩対応して突き放してたんだけどその必要も無くなったからねもはや…僕はその人からレオさんを守るために来たってわけ」

俺は首を傾げてトールに尋ねる

「ちょっと待って何で俺狙われとるん?」

「それは……僕も知らないけどさ…ちょうど家出したくてけどお金無いからあの人がこの任務したら報酬で渡すって…それで…」

「なるほど…けど本当に信頼出来る人なの?……」

良喜がそうトールに言うと

トールは俯き

「分かんないよ……だって僕小学四年生だよ?……けどさあの人の目見たら何となく真剣で真っ直ぐ僕を見てくれたから本当なんだろうなって……」