「良喜おはよ!」
良喜がこっちに向かって歩いて来ると俺は手を振り
火矢問の方を見て
「おはよ……レオ…その子がレオが言っていた弟?」
「そうそう!ほら火矢問挨拶!」
「えっと…舞堂火矢問ブルーツですよろしくお願いします」
礼儀正しく礼をする
火矢問が何故俺の弟なのにもかかわらず舞堂なのか
それはどうでも良いのだが
弟だとしても一応同い年だから
そこまで礼儀正しくしなくても良いのに
と心の中でそう思う
「火矢問君ね…僕は三月良喜…イーストテイマー…あと敬語使わなくて良いからね?」
良喜がそう言うと火矢問は目をぱちくりさせる
「良い……の?良喜さん?」
良喜は頷き
「うん…それに良喜って呼んで堅苦しいのは好きじゃないから」
今まで無理していたかのように火矢問は表情を和らげ
「分かった!…良喜よろしくな」
「ほら火矢問…心配しなくても友達なんて簡単に作れるやろ?」
火矢問は俺の方を向き
「あぁ!レオ!」


