この手だけは、ぜったい離さない




「……って、あとのひとりは?」



4人1組って言ってたけど、3人しかいないじゃん。

そういえば私の左斜め前の席が空いているから、きっとその席の男の子がそのひとりってことなのかな?




「もうひとりは荒井くんだよ。いつも遅刻してくるから、今日もそうだろうね」



追野くんが爽やかに笑いながら、あとのひとりを教えてくれたけど…。

やだ……ぜんっぜん笑えない。



よりによって荒井くんだって?

『ちょっと待てやコラ』って私の肩を掴もうとしていたあの……荒井くん⁉



「どっ……どどどうしよう、みっちゃん‼さっき荒井くんを怒らせちゃったの!同じグループなんてぜったいにやだ!」



一緒に野外炊事とかウォークラリーとか、そんなのぜったいにムリだよ!

どこかひとめにつかない場所に追い込まれたりなんかして、ボッコボコにされそうで怖い。



荒井くんの殺気だった目を思いだした私は、泣きそうな顔でみっちゃんにすがりつく。



「やだ〜やだよ〜、私違うグループに入りたいぃっ‼」

「グループはもう変えられないのっ!ったくあかりはっ!だからアイツらには関わるなって言ったんだよ私はっ!」

「怖いぃ……荒井くんが怖い…」