この手だけは、ぜったい離さない




『うんっ……うん、私も洋くんのことが好きだよ。洋くんと一緒にいると楽しくて、気分が落ちこんでいるときも笑顔になれるの。安心するの。その気持ちこそが恋なんだって、ようやく気づけたの。だから私も、もうずっと前から洋くんのことが好きだったよ』



泣きながらあかりがそう言ってくれたとき。

『嘘だろ?夢じゃねぇよな?』って何度も自分に問いかけた。



えっ……じゃあ俺とあかりは、ずっと前から両想いだったってことなのか?

なんだよそれ……俺のこと、友達って思っていたんじゃなかったのか?

じゃあ俺は今まで、あかりが俺に寄せてくれていた想いに気づいてなかったっつーことか。



『洋くんのことが大好きです。私を、洋くんの彼女にしてください』



やべぇ……嬉しすぎる。

ちょっと待て……これって夢じゃねぇよな?

本当に現実なんだよな?

夢ってオチだったらさすがに笑えねぇからな?



思わずそう疑ってしまうほど、俺にとってはありえない展開だったんだ。

だってあかりが俺のことを好きだって、彼女にしてくださいってそんなこと言ってくるなんて、想像もしていなかったんだからな。



頭の中でひたすら『やべぇ』って繰り返しながら、喜びを噛みしめていると。

あかりからの熱視線に気づき、ハッと我にかえった。