この手だけは、ぜったい離さない




『え……一緒に?あぁ、そりゃあもちろんいいけど…?』



あかりの方から俺を誘ってきた?



どういう意図で俺を誘ってきたんだ?

もしかして俺のこと好きなのか?



いやでも、小学生のころは一緒に帰ろうって毎日のように誘われてたんだっけ?

じゃあ俺のことが好き、っつー説はないのか……?



やっぱりあかりが考えてることはわからない。

友達だと思われてんのか、それとも好意をもってくれてんのか。

俺にはさっぱりわからなかった。



『じゃあ放課後、校門で待っててね!』



俺にさっと背を向けたあかりは、ダッシュで教室から出て行った。



『おいおい、なんだよ今の。顔を赤くさせながら一緒に帰ろうって。よかったな、洋。今日こそ覚悟決めて告れよ!』



ノリはニヤニヤしながら、呆然と立ち尽くす俺の背中をバシンと叩いてきた。



『……よし、やってやる』



この日ほど時間を気にした日はなかった。

15時まであと5時間、あと4時間ってチラチラ時計ばっか気にしてた。

15時になって、チャイムがなったときには緊張もピークだった。