この手だけは、ぜったい離さない




『男を見せてこいよ、洋。お前なら大丈夫だって』

『……おう。って、なんかノリらしくねぇ発言だな。気持ち悪ぃ』

『テメェ人がせっかく励ましてやってんのに。なんだよその言いぐさは』

『はは、すまんすまん。サンキュー、ノリ』



……よし。

明日の放課後、あかりに告白してやろうじゃねぇか。



もしフラレて気まずい関係になってしまったら、俺ががんばって関係を修復すればいいだけの話しだ。

だって俺とあかりは幼なじみだしずっと昔から一緒だから、また仲良しな関係に戻れるだろ?



って、フラレることばっか考えてんな俺…。

うまくいく自信はまったくないけど、それでも俺はあかりに気持ちを伝えるって決めた。



どうしようもねぇくらい、あかりのことが好きだから。



✱✱✱✱✱✱✱✱✱



合宿が終わり、バスで2時間かけて学校についたあと。



『なぁ、今から帰るとこだろ?それなら一緒に帰らねぇ?』



あかりに告白をするって決めた俺は、あかりと一緒に帰ることに成功した。

あとはタイミングを見て、あかりに『好きだ』って言うだけだ。



なのに、ぜんぜん言えねぇ…。



あかりにうちの犬のぺろを見せたあとに言おうって自分の中で決めてたのに、ぜんぜん言葉がでてこねぇ…。